チームをまとめるには目線合わせを重視しよう

以前、とあるセミナー終了後にチームをまとめるには?と質問がありました。
おそらく需要が高い内容だと思うので、質問に対する回答、そしてそれらを一歩深めた考え方を記事にしたいと思います。

質問内容

5人程度のチームのリーダーになりました。
チームを上手くまとめてプロジェクトを進めるアドバイスを下さい。

回答

メンバーの目線を合わせるようにしてください。
各メンバーの価値観に合った目標を提示し、メンバーの成長とプロジェクトの成功が一致するように導いてください。

目線を合わせるとはどういうことか

リーダーはプロジェクトの目標を理解しています。
プロジェクトの成功とはその目標を達成することであることも当然理解しています。

メンバーはどうでしょうか?
もちろん、目標を理解しているでしょうけれど、どれほどの人がそれを「自分ごととして」理解できているでしょうか?
この「自分ごととする」ということは非常に大事なポイントです。
自分ごとになっているかどうかで、メンバーのモチベーションが大きく変わります。

なんとなくプロジェクトの目標を達成するメンバーは、ときにプロジェクトが炎上した際に無責任になってしまうことがあります。
炎上するまででなくとも、提案時・作業時の責任感・緊張感が浅くなることがあります。

しかし、自分ごととなれば責任感・緊張感を強く保つことができます。

では、どのように自分ごととさせることができるでしょうか?
目標を丁寧に説明しますか?
強権的に締め付けますか?

それも良いかも知れません。
しかし、私が提案したいのは次の方法です。

各メンバーの成長目標とプロジェクトの成功が一致するように、プロジェクトの目標を説明することです。

こうすると、自分の目標とプロジェクトの目標が一致し、プロジェクトが一気に自分ごととなります。
これこそが「目線を合わせる」ということです。
言い換えれば、メンバーに「プロジェクトを成功することに対する納得感」を与えることとも言えます。

具体的には1on1などの対話でメンバーの価値観を理解し、その価値観に合った目標を立てることをサポートし、その目標がプロジェクトの成功と一致していることを示すという行動が必要です。

もちろんこの方法を選んだ場合には、メンバー一人ひとりと根気よく丁寧に対話を続ける必要があります。
しかし、それこそがチームを率いるリーダーの主たる仕事と言えるのではないでしょうか。

メンバーとの細やかな対話で、プロジェクトを成功に導きましょう。